今、守りたい「日本の絹」・・・



今、国内の絹は1%未満

 明治期には、日本の輸出総額の約70%を占めていた国産絹産業も時代の流れとともに減少の一途を辿っている状況の中で、99%がブラジルやアジア諸国からの輸入絹糸でまかなわれ、今や国内の絹は1%にも満たなくなっています。
 冬の朝、水蒸気の立ちのぼる製糸工場の前を登校すると必ずさなぎの強い匂いが鼻を突いたものでしたが、今となっては懐かしい昭和40年頃の思い出です。現在は幸いにも岡谷の宮坂製糸さんとご縁を頂いたことにより、私の中の原風景をかいま見ることができました。そこで、国産の繭を宮坂製糸さんで糸をとってもらい着物用の白生地をオリジナルで作り始めて3年目に入りました。本年は集大成と言える真っ白な縮緬(ちりめん)が織りあがりました。

100%県内絹糸 そねはらオリジナル縮緬の完成です

上伊那の繭×宮坂製糸×丹後ちりめん

第3弾そねはらオリジナルちりめん「いちい」

 岡谷市からは、岡谷での絹生産品に使用できるブランドロゴマーク「岡谷シルク」の承認を頂いております。ささやかではありますが、弊店もシルクの街岡谷の振興推進のお手伝いができましたらうれしく思います。



かねてから、宮坂製糸さんと地元の繭で着物を作りたいと思っていましたが、皆様のお力添えによって念願の白生地が完成いたしました。繭は養蚕に適した土地と言われる上伊那郡箕輪町の養蚕農家さんから宮坂製糸さんへ渡り、熟練の技術で絹糸に。生地は襦模様を織り込むために丹後ちりめんで織りあげました。

色無地と江戸小紋

 只今、白生地は残り少なくなってまいりましたが、上品な色の染め上がりの色無地は店頭で実際にご覧いただくことができます。諏訪の象徴を襦模様(白生地の織り柄)に込めた縮緬にはシルクの控え目な艶と柔らかさが同居して、完成度の高い無地のきものになっております。
 江戸小紋の受注会は、すでに終了しておりますが女流伝統工芸士第一人者”岩下江美佳”さんの作品でお誂えして頂けます。女性の感性で染め上がった作品はとってもステキです。ひと目見たい方はご迷惑をお掛けするといけませんので下記まで事前のご連絡をお願いいたします。

色無地着尺 198,000円+税  お問合せはきもの屋そねはら 0266-22-4966まで